夏枯草(かごそう)
- 分類
- 清熱瀉化薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 夏枯草、カゴソウ
- 基原
- シソ科 Labiatae のウツボグサ Prunella vulgaris L. subsp. asiatica HARA の花穂。
清代までは全草を利用していた。 - 性味
- 辛、苦/寒
- 帰経
- 肝、胆
- 効能
- 清肝火、散鬱結、降血圧
1.肝火上炎による目の発赤、腫脹、疼痛、流涙を伴う眼痛、頭痛、めまいなどの証候に用いる。
本品は清泄肝火、清頭目できる。
単独で、あるいは石決明、菊花、蝉退などを配伍する。
もし、眼球の疼痛が長く、血の損傷があれば、当帰、生地黄、白芍などの補血養肝薬を配伍する。
2.痰火鬱結による瘰癧、瘰瘤に用いる。
本品は清熱散結できる。
単用で煎服するか、膏にして服用する。
また患部に塗布することもできる。
玄参、牡蠣、昆布などを配伍する。
夏枯草にある清熱散結効能は消散癰腫にも用いる。
このほか、高血圧病で肝熱、肝陽上亢に属す証候にも用いる。 - 参考
- Prunella vulgaris の画像