扁豆(へんず)
- 分類
- 袪暑薬
- 出典
- 名医別録
- 処方用名
- 白扁豆、扁豆、生扁豆、炒扁豆、白眉豆
- 基原
- マメ科 Leguminosae のフジマメ Dolichos lablab L. の成熟種子
- 性味
- 甘/微温
- 帰経
- 胃、大腸、肺
- 効能
- 瀉下冷積、逐水退腫、祛痰利咽
1.脾虚有湿による倦怠、無力、食欲不振、泥状便あるいは慢性下痢に効果があり、婦人の脾虚による湿濁下注、帯下過多にも効果がある。
扁豆は補脾除湿効果が良いので、健脾化湿の主薬として、人参、茯苓、白朮などとよく配合して使用される。
2.暑湿による嘔吐、下痢に用いる。
夏の暑湿はよく脾胃を傷めて、嘔吐、下痢を起こしやすい。扁豆の健脾化湿和中でき、ゆえに「消暑」の効き目がある。
『千金方』によると、単用で本品を水煎服し、暑湿による吐瀉を治す。
香薷、厚朴などの袪湿除湿薬を配伍する。例:香薷散。 - コメント
- フジ豆は、日本では馴染みがありませんが、中国ではポピュラーな豆だそうです。
解毒効果があるので、もっと簡単に日本で手に入ると良いなあ、というのが先生の弁です。
通称ラブラブビーンズとは可愛い名前だと思ったら、学名から来ているみたいですね。