鶏内金(けいないきん)
- 分類
- 消導薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 鶏内金、炙鶏内金、炙内金
- 基原
- キジ科PhasianidaeのニワトリGallus gallus domesticus BRAISSON.の砂嚢の内膜
- 性味
- 甘/平
- 帰経
- 脾、胃、小腸、膀胱
- 効能
- 運脾消食、固精止遺
1.消化不良、食滞、小児の消化不良などの証候に使用する。
鶏内金は消食の力が強く、運脾健胃の効能を持つ。
消化不良の軽いものには、炒めて粉末にして服用してもよい。
食滞による腹部膨満感には、山楂子、麦芽を配合して使用する。
小児の脾虚による消化不良には、健脾益気の作用がある白朮、山薬、茯苓などを配合して使用する。
2.夜尿症、遺精などの証候に使用する。
鶏内金は固精止遺の作用がある。
前者に対して、桑螵蛸、覆盆子などを配合し、後者に対して、蓮肉、莵絲子などを配合して使用する。
そのほか、鶏内金は化堅消石の作用があり、泌尿器系の結石および胆石症に用い、よく金銭草を配合して使用する。