莱菔子(らいふくし)
- 分類
- 消導薬
- 出典
- 日華子本草
- 処方用名
- 莱菔子、蘿葡子、炒莱菔子
- 基原
- アブラナ科 Cruciferae のダイコン Raphanus sativus L. の成熟種子
- 性味
- 辛、甘/平
- 帰経
- 脾、胃、肺
- 効能
- 消食化痰、降気化痰
1.食滞で、腹脹、腸鳴、曖気、呑酸、下痢、裏急後重などの症状があるときに適用する。
山楂子、神曲、陳皮などを配合して、消食和中の力を強める。例:保和丸。
食滞と同時に脾虚の証候を兼ねるものには、前の処方のうえに白朮を加え、消と補を同時に考える。例:大安丸。
2.痰涎壅盛で、咳嗽、呼吸困難など実証に属するものに使用する。
よく白芥子、蘇子を配合して、降気消痰の作用がある。例:三子養親湯。 - 参考
- Raphanus sativus の画像