緑豆(りょくず)
- 分類
- 袪暑薬
- 出典
- 開宝本草
- 処方用名
- 緑豆
- 基原
- マメ科 Leguminosae のブンドウ Vigna radiata R. WILCZAK の成熟種子
- 性味
- 甘/寒
- 帰経
- 心、胃
- 効能
- 清熱解毒、消暑
1.暑熱煩渇あるいは癰腫瘡毒に用いる。
本品は清熱消暑の作用により除煩止渇できる。
単用できる。
癰腫瘡毒には、本品は清解毒作用により消癰腫できる。
生品を粉末として、冷たい水に浸し、濾し取った汁を飲む。
外用には、大黄とともに粉末にして、生の薄荷汁に蜂蜜を入れて塗布する。
2.巴豆、附子あるいはその他の熱毒の薬物中毒を解毒するのに効果がある。
煩躁、嘔吐、口渇の症状に用いる。
単用で表皮ごと粉末にし、冷たい水で浸し、濾し取った汁を飲む。
また黄連、甘草とともに用いると、清熱解毒の効能が増強する。 - コメント
- 緑豆といえば、緑豆もやしと緑豆春雨を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
台湾では、夏になると冷やしてお汁粉で食べることが多いのだそうです。
春雨も、緑豆で作られたものとジャガイモでんぷんで作られたものがありますが、緑豆の消暑、清熱解毒を考えて、使い分けしたほうがいいのかもしれません。
夏の春雨サラダや酢の物は緑豆春雨で、冬の鍋物にはジャガイモでんぷんが原料のものとか。
麻婆春雨は唐辛子が入っていて、寒は緩和されそうなので季節的には問題はなさそう。
緑豆もやしも清熱で、利水の効果があるようです。
緑豆の葉も、料理には使われているようです。 - 参考
- Vigna radiata の画像