薄荷(はっか)
- 分類
- 辛涼解表薬
- 出典
- 新修本草
- 処方用名
- 薄荷、薄荷葉、蘇薄荷、鮮薄荷、薄荷梗、鶏蘇、ハッカ
- 基原
- シソ科 Labiatae のハッカ Mentha arvensis L. var. piperascens MALINVAUD またはその種間雑種の地上部あるいは葉。
新しいものが良品。 - 性味
- 辛/涼
- 帰経
- 肺、肝
- 効能
- 疏散風熱、清利頭目、利咽、透疹
1.外感風熱および温病初期の頭痛、発熱、微悪寒に用いる。
本品は辛涼解表剤であり、清熱解毒薬とともに使う。
荊芥、連翹、金銀花を配伍する。例:銀翹散。
2.風熱による頭痛、目赤などの証に用いる。
常に菊花、荊芥、桑葉などを配伍する。
風熱による咽喉腫痛にも使用し、桔梗、僵蚕、荊芥を配伍する。例:六味湯。
3.麻疹の初期あるいは風熱外束で肌表に皮疹の遅いときに用いられる。
薄荷は軽揚宣散により疏表散邪し、すなわち助疹透発する透疹作用がある。
常に蝉退、荊芥、牛蒡子、連翹などを配伍する。例:加減葛根湯。
風疹による掻痒にも応用することができる。
4.肝気鬱滞による胸悶、胸肋脹痛に用いる。
白芍、柴胡を配伍する。例:逍遙散。 - 注意
- 表虚による自汗者には用いてはならない。
- コメント
- 楊貴美酒の材料に必要だったのですが、200gは買いすぎでした。
割高でも50g ぐらいにしておけば良かったのです。
葉っぱは軽いのでかさばり、いまだ場所をとっています。
すっきり汗をかきたいときには良さそうなので、夏場にお茶にしたり浴用剤にしたら涼しそうですね。
学名で調べると、スペアミントでもペパーミントでもなく(考えたら西洋ミントのわけがないです)、中国産の野山に生えている薄荷ということのようです。 - 参考
- Mentha arvensis の画像