芦薈(ろかい)
- 分類
- 攻下薬
- 出典
- 薬性論
- 処方用名
- 芦薈、真芦薈、アロエ末
- 基原
- ユリ科 Liliaceae の Aloe ferox MILL. または A.africana MILL.、 spicata BAK.との雑種、その他同属植物の葉から得た液汁
- 性味
- 苦/寒
- 帰経
- 肝、心、胃、大腸
- 効能
- 瀉熱通便、涼肝除煩、殺虫療疳
1.習慣性便秘、熱結便秘に用いる。
芦薈は瀉下通便もできれば、肝火を清除することもできる。
もし熱積便秘に焦燥感、不眠などが見られると、安神薬の朱砂を配合する。例:更衣丸。
もし肝経実熱を伴って、眩暈、頭痛、イライラして怒りやすい、痙攣などを呈すると、竜胆草、梔子、青黛などを配合する。例:当帰龍薈丸。
2.小児の疳積に用いる。
芦薈は殺虫作用があるので、寄生虫による小児の疳積に、腹痛、顔色が萎黄、瘰痩などが見られると、補気健脾、駆虫薬を配合する。例:肥児丸。 - 注意
- 脾胃虚寒(食欲不振、泥状便など)、妊娠中は禁忌。
- 参考
- Aloe ferox の画像
Aloe africana の画像
Aloe spicata の画像