肥児丸(ひじがん)
種類 | 駆虫剤 |
出典 | 太平恵民和剤局方 |
組成 | 炒神曲300g、黄連300g、肉豆蔲150g、使君子150g、炒麦芽150g、檳榔120g、木香60g |
方解 | 神曲-健脾、和中、消積食 麦芽-健脾、和中、消積食 黄連-鬱熱 肉豆蔲-芳香健胃、止瀉 木香-理中気、止腹痛 檳榔-駆虫 使君子-駆虫 猪胆汁-肝胃熱積を瀉する |
用法 | 新鮮な猪胆汁を加え、重さ薬3gの丸剤にして空腹で毎回一丸を服用 |
効能 | 殺虫消積、健脾清熱 |
主治 | 虫咳腹痛、消化不良。 面黄体痩、肚腹脹満、発熱口臭、大便希溏等 |
方意 | 本方の証は虫積成疳、脾虚胃熱によるものである。 体痩脹、発熱口臭大便希溏等の証を現す。 方中の穀類薬である神曲、麦芽は健脾、和中、消積食をする。 黄連は鬱熱を瀉する。肉豆蔲は芳香健胃で、止瀉をする。 木香は理中気で、止腹痛をする。 檳榔、使君子は駆虫をする。 さらに猪胆汁を用い、丸にして、黄連と配伍して肝胃熱積を瀉する。 全方は健脾、消積、清熱、駆虫を果たす。 |