肉豆蔲(にくずく)
- 分類
- 収渋薬
- 出典
- 薬性論
- 処方用名
- 肉豆蔲、肉果、玉果、煨肉果、ニクズク
- 基原
- ニクズク科 Myristicaceae のニクズク Myristica fragrans HOUTT. の成熟種子から仮種皮およひ種皮を除去したもの
- 性味
- 辛/温
- 帰経
- 脾、胃、大腸
- 効能
- 温中行気、渋腸止瀉
1.慢性下痢に用いる。
常に益気、助陽、固渋薬とともに使用する。
たとえば脾胃虚寒による慢性下痢には、党参、白朮、肉桂、訶子などを配合する。例:養臓湯。
脾胃陽虚による五更泄瀉には、補骨脂、呉茱萸、五味子などを配合する。例:四神丸。
2.虚寒あるいは気滞による上腹部の腸痛、嘔吐、食欲不振などに用いる。
たとえば、『普済方』には、木香、姜半夏を配合して丸剤にし、胃寒による嘔吐、食欲不振、気滞による上腹部の疼痛を治療することが述べられている。 - コメント
- 久しぶりに中華街に行くと、薬膳の勉強をする前は何気なく通りすぎていたお店も、何だかおもしろそうな食材がいっぱい並んでいます。
ごぼうのような桂皮が330円で売られていたり、たまり醤油が300円だったりと、ずい分お安い価格ではないかと、いろいろ見ていると、その中にナツメグを見つけました。
昔スパイス用に購入したものより小ぶりですが、またまた目を見はるような安値です。
スパイスコーナーで買うより、中華食材で買うほうが安いんですね。 - 参考
- Myristica fragrans の画像