刺猬皮(しいひ)
- 分類
- 収渋薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 刺猬皮
- 基原
- ハリネズミ科 Erinaceidae 刺猬 Erinaceus europaeus L. ハリネズミの表皮を乾燥したもの
- 性味
- 苦/平
- 帰経
- 胃、大腸、腎
- 効能
- 収斂止血、固精縮尿
1.血便、痔核の出血に用いる。
炒って用いると収斂止血の効力がある。
血便には、木賊草を配合し、粉末にして酒で沖服する。例:猬皮散。
当帰、槐角子といっしょに蜜丸にして服用する。例:猬皮丸。
2.遺精、遺尿に用いる。
単味で、あるいは益智仁、竜骨などの収斂固渋薬を配伍して使用する。
このほか、化瘀止痛の作用がある。
気滞血瘀による胃痛には、単味の粉末を服用することができる。