浮小麦(ふしょうばく)
- 分類
- 収渋薬
- 出典
- 本草蒙筌
- 処方用名
- 浮小麦
- 基原
- イネ科 Cramineae のコムギ Triticum aestivum L. の果実で、水中に投じたときに浮いて来る未成熟なもの
- 性味
- 甘/涼
- 帰経
- 心
- 効能
- 益気、除熱、止汗
1.自汗、盗汗に用いる。
陽虚による自汗、陰虚による盗汗のどちらにも用いられる。
たとえば『衛生宝鍳』には単味で黒くなるまで炒って、粉末にして1回に6g、常服して盗汗に使用すると述べられている。
自汗には、牡蠣、麻黄根、黄耆を配合する。例:牡蠣散。
2.骨蒸潮熱に用いる。
多くは生地黄、麦門冬、地骨皮などの要因、清虚熱薬を配合する。 - 参考
- Triticum aestivum の画像