四神丸(ししんがん)
種類 | 渋腸固脱剤 |
出典 | 証治準縄 |
組成 | 肉豆蔲60g、補骨脂120g、五味子60g、呉茱萸30g |
方解 | 君-補骨脂-辛苦熱、補命門、壮火益土 臣-肉豆蔲-温脾腎、渋腸止瀉 -呉茱萸-暖脾胃、散寒除湿 佐、使-五味子-温渋 -生姜-散寒行水 -大棗-滋養脾胃 |
用法 | 生姜、大棗を加えて丸剤にして1日1〜2回、毎回6〜9g、空腹あるいは食前に服用。 |
効能 | 温補脾腎、渋腸止瀉 |
主治 | 脾腎虚寒。五更泄瀉、食欲不振、あるいは久瀉不癒、腹痛、腰酸肢冷、神疲乏力等。 |
方意 | 五更とは夜明け頃であるが、このときにちょうど、陰気盛極、陽気萌発の際である。 腎陽虚衰は陽気不足で、陰気極盛下行で泄瀉を起こす。 腎陽虚は脾も温かくなれない、運化失健によって、食欲不振を起こす。 久瀉不癒、有寒有熱、腹痛、腰酸肢冷はいずれも寒証である。 |