止嗽散(しそうさん)
種類 | 治風化痰剤 |
出典 | 医学心悟 |
組成 | 炒桔梗・荊芥・蒸紫菀・蒸百部・蒸白前各1kg、炒甘草375g |
組成 | 紫菀-止咳化痰 白前- 止咳化痰 白部-止咳化痰 桔梗-宣降肺気、止咳消痰 陳皮-宣降肺気、止咳消痰 荊芥-袪風解表 甘草-諸薬調和 |
用法 | 散剤にして毎回6gを服用。 あるいは原方の比率に従い、湯剤にして服用。 |
効能 | 止咳化痰、疏表宣肺。 |
主治 | 風邪犯肺。咳嗽咽痒、あるいは悪寒発熱、舌苔薄白等。 |
方意 | 本方は外感咳嗽で解表宣肺薬を服用しても咳が止まらない証候を治す。 風邪犯肺、肺失清粛で、発散しても邪が除ききれず咳がある。 このときには邪は8、9割くらい除かれたが、肺気が宣降を失ったためである。 治療は主に理肺止咳をするが少量の疏散薬を加える。 方中の紫菀、白前、百部は止咳化痰をする。 桔梗、陳皮は宣降肺気、止咳消痰をする。荊芥は袪風解表をする。 甘草は諸薬を調和する。 荊芥、甘草と桔梗を配伍して清利咽喉をする。 諸薬は協同して咳嗽を治す。 |