草根木皮みな薬
 

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瓜蒂散(かていさん)

種類 涌吐剤
出典 傷寒論
組成 瓜蒂1g、赤小豆1g
方解 瓜蔕-苦、痰涎夜具食を吐き出させる
赤小豆-酸、袪湿除満
用法 散剤にして毎回1〜3gに豆豉9gを加えて煎服
効能 痰涎宿食を吐き出す。
主治 痰涎宿食、壅滞胸脘。
胸中痞硬、煩躁不安、気逆咽喉、寸脈微浮。
方意 本方は胸膈の痰涎壅塞あるいは上脘の宿食によるものを治す。
痰食壅塞、気運不暢のため、胸中痞硬、懊憹不安、気逆咽喉で息切れを起こす。
治療は酸苦、涌泄での薬で病邪を吐き出す。
方中の瓜蒂は味が苦で、痰涎宿食を吐き出させる。
赤小豆は味が酸で、袪湿除満をする。
二薬は配伍して酸苦の涌泄性を発揮する。
豆豉は軽清宣泄で、胸中の邪気を宣解する。
そして赤小豆と配伍して和胃気をし、嘔吐させながら、正気を保護する。
三薬は協力して痰涎宿食を吐き出し、胸中の邪気を宣解し、胸脘の痰食邪気を除く。
方中の瓜蒂は苦寒、有毒で、胃気を傷つけやすいので体実のものでないときには慎重に投与する。
もし、宿食がすでに胃から腸に入って胸膈に痰涎がない場合には使用禁止である。