清営湯(せいえいとう)
種類 | 清営凉血剤 |
出典 | 温病条弁 |
組成 | 犀角2g(沖服)、生地黄15g、玄参9g、竹葉心3g、麦門冬9g、丹参6g、黄連5g、金銀花9g、連翹6g |
方解 | 君-犀角-鹹寒、清営涼血 -生地黄-甘寒、清営涼血 臣-玄参-養陰清熱 -麦門冬-養陰清熱 佐-銀花-清熱解毒 -連翹-清熱解毒 -黄連-清熱解毒 -竹葉-清熱解毒 |
用法 | 水煎服 |
効能 | 清営透熱、養陰活血 |
主治 | 邪熱伝営。身熱が夜になるとひどくなる。神煩少眠、ときに譫語、口渇あるいは不渇、あるいは微かに斑疹、舌絳乾、脈数。 |
病機 | 熱邪が営陰に深く入り、血中の津液を損傷した病態 |
方意 | 本方は邪熱の内伝営陰を治療する。 身熱が夜になるとひどくなる、神煩少眠、時に譫語は熱犯心営、神明少眠の証である。 口渇あるいは不渇、舌絳、乾と微かに斑疹等は、前者は営熱陰傷で、後者は熱が営に入ってまだ、血に入っていない。 熱傷営陰に対する代表方剤であり、葉天士の「営に入りてもなお透熱転気すること可なり」という指示を具現している。 犀角の鹹寒、生地黄の甘寒で清営凉血をはたす君薬である。 『素問、至真要大論』には「熱淫が内にあって、治療は鹹寒で苦甘を佐とする」の配伍方法がある。 玄参、麦門冬、生地黄を配伍し、養陰清熱を果たす臣薬である。 銀花、連翹、黄連、竹葉を佐として清熱解毒で邪熱を追い出し、入営の邪が気分から出るよう促進する。 本証は熱と瘀血を結合して瘀熱になる。 だから、丹参を配伍し、活血を果たし瘀熱を除く。 清営、養陰、活血を併用して清営透熱、活血消瘀の効を得る。 |