香薷飲(こうじゅいん)
種類 | 袪暑解表剤 |
出典 | 太平恵民和剤局方 |
組成 | 香薷15g、白扁豆12g、厚朴12g |
用法 | 水煎服あるいは酒を少量加えて煎服。 粗末にし1回9gを少量の酒と水煎し、冷やして服用してもよい |
効能 | 祛暑解表、化湿和中 |
主治 | 除暑(外寒内湿) |
病機 | 暑に納涼して冷たいものを飲食したために、外は風寒を感受し、内は湿邪の侵襲を受けた状態。 外感風寒、内傷湿邪による悪寒発熱、無汗頭痛、頭重身倦、胸悶泛悪、あるいは腹痛吐瀉、苔白膩、脈浮。 |
方意 | 肌表の寒邪を外散し、脾胃の湿滞を内化する必要があるが、夏の炎暑の時候であるから辛散芳香の香薷は「夏令の麻黄」と呼ばれ、解表散寒するとともに祛暑化湿に働き、主薬である。 苦辛温の厚朴は行気寛中により湿滞を化し、甘平の白扁豆は健脾和中、利湿消暑に働く。 酒は血脈を温行して散寒を補助する。 全体で散寒化湿、解暑和中の効果が得られ、辛散は緩和である。 |