化虫丸(かちゅうがん)
種類 | 駆虫剤 |
出典 | 太平恵民和剤局方 |
組成 | 炒故粉(鉛粉)1500g、鶴虱1500g、檳榔1500g、苦棟根1500g、明礬370g |
方解 | 鶴虱-苦辛平、有小毒、蛔虫を殺す 苦棟皮-苦寒、有毒、殺虫の力が猛烈 檳榔-蛔虫を追い出す、行気緩瀉 明礬-酸寒、解毒伏虫 故粉-有毒、殺虫 |
用法 | 小さい丸剤にして1歳の児童が毎回5丸を空腹で、米汁とともに服用する |
効能 | 腸中の諸虫。 |
主治 | 腸中の諸虫。 発作の時には腹中痛みが往復、上下し、ひどい場合は嘔吐し、水あるいは蛔虫を吐き出す。 |
方意 | 本方は小児の諸虫を治す。 腸中の虫はよく、臓腑の寒熱互結により、騒動して腹痛を起こす。 胃失和降であれば、清水あるいは蛔虫を嘔吐する。 方中の鶴虱は苦辛平、有小毒で、蛔虫を殺す、苦楝根は苦寒、有毒で、殺虫の力が楝実より猛烈で、蛔虫を駆殺し、腹痛を緩和する。 檳榔は蛔虫を追い出し、行気緩瀉で虫体を排出する。 明礬は酸寒で、収渋性を持ち、解毒伏虫をする。 胡粉は有毒で、虫を殺す。 全方はみな駆虫の薬で、作用は猛烈である。 現代ではよく本方で蛔虫を殺す他に、蟯虫、絛虫、姜片虫等を殺す。 だから、腸の諸虫を治す通用方である。 しかし、薬性は猛烈で、毒性もあるので使用に十分注意すべきである。 服用後には調補脾胃をし、元気を回復させる。 もし、虫が除ききれなかった場合には一週間あけてからさらに服用する。 現代ではよく本方で蛔虫を殺す他に、蟯虫、絛虫、姜片虫等を殺す。 だから、腸の諸虫を治す通用方である。 しかし、薬性は猛烈で、毒性もあるので使用には充分注意すべきである。 服用後には調補脾胃をし、元気を回復させる。 もし、虫が除ききれなかった場合には、1週間あけてからさらに服用する。 |