明礬(みょうばん)
- 分類
- 外用薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 明礬、白礬、枯礬、礬石
- 基原
- 天然の明礬石 alunite を精製した結晶(硫酸アルミニウム・カリウムKAL(SO4)2・12H2O)。
煅いたものを枯礬という。 - 性味
- 酸、渋/寒
- 帰経
- 肺、脾、大腸、肝、胆
- 効能
- 解毒医瘡、収湿止痒、渋腸止瀉、収斂止血、袪風痰、清熱退黄
1.解毒医瘡、収湿止痒
癰疽瘡毒(皮膚化膿症)に、雄黄と粉末にし濃茶で調整して外用する。例:二味抜毒散。
膿性の耳漏に、鉛丹と粉末にし耳内に吹き込む。例:治膿耳方。
鷲口瘡に、青黛、竜脳、朱砂、黄柏などと粉末にし外用する。
湿疹、疥癬に、硫黄、竜脳などと粉末にし外用する。
2.渋腸止瀉、収斂止血
慢性の下痢、血便、不正性器出血、帯下などに、五倍子、訶子、五味子などと使用する。例:玉関丸。
3.袪風痰
中風痰厥の意識障害、喘鳴、痰が詰まるなどの症候にp角、半夏、生姜汁などと用いる。例:稀涎千緡湯、稀涎散。
癲癇に、鬱金などと使用する。例:白金丸。
4清熱退黄
湿熱の黄疸に、硝石などと用いる。例:硝石礬石散。 - 参考
- alunite の画像