露蜂房(ろほうぼう)
- 分類
- 外用薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 露蜂房、蜂房
- 基原
- スズメバチ科 Vespidae のキホシアシナガバチ Polistes mandarinus SAUSSURE、その他近縁昆虫のつくる巣
- 性味
- 微甘/平。有毒。
- 帰経
- 肝、腎、胃
- 効能
- 解毒療瘡、散腫止痛、祛風除痺、益腎
1.解毒療瘡、散腫止痛 癰疽悪疽(皮膚化膿症)、瘰癧などに、単味であるいは乳香、没薬、蒲公英などど用いる。
齲歯の疼痛に、乳香、細辛などと煎汁にし含嗽する。
2.袪風除痺 風湿痺の関節痛、腫脹、変形などの症候に、(庶虫)虫、全蝎、桑蜙蛸などと使用する。
風疹(じんましんなど)の瘙痒に、蝉退、浮萍、地膚子などと用いる。
3.益腎 腎虚の遺尿、失禁に、桑螵蛸などと用いる。
4.止咳袪痰の効能もあるので、痰嗽久咳に使用する。