草根木皮みな薬
 

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鉛丹(えんたん)

分類
外用薬
出典
神農本草経
処方用名
鉛丹、黄丹、広丹、東丹、樟丹、松丹
基原
黒鉛を精錬して得た橙紅〜橙黄色の粉末化合物(主成分は四酸化三鉛 Pb3O4)
性味
辛/微寒。有毒。
帰経
心、脾、肝
効能
解毒止痒、収斂生肌、墜痰鎮驚、截瘧
1.涌吐痰飲 虚弱者の痰涎壅塞で胸苦しい、悪心、吐きたいなどを呈するときに、単味の煎湯を温服する。
2.墜痰鎮驚 熱痰擾心による驚きやすい、動悸、不眠、胸苦しいなどの症候に、柴胡黄芩竜骨牡蠣などと内服する。例:柴胡加竜骨牡蠣湯。
3.截瘧 瘧疾の悪寒、発熱の発作に、単味であるいは青蒿などと内服する。