秦皮(しんぴ)
- 分類
- 清熱燥湿薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 秦皮、北秦皮、梣皮
- 基原
- モクセイ科 Oleaceaeのトネリコ属植物 Fraxinus rhynchophylla HANCE、F. bungeana DC. 、F. paxiana LINGELSH. などの樹皮。
以上が歴代の本草書における秦皮。
異物同名品としてクルミ科のヒメグルミ Juglans mandshurica MAXIM .に由来するものがあり、正しくない。 - 性味
- 苦、渋/寒
- 帰経
- 肝、胆、大腸
- 効能
- 清熱解毒、清肝明目
1.熱毒瀉痢、赤痢、裏急後重証に用いる。
本品は清熱解毒できる。
常に白頭翁、黄連などを配伍する。例:白頭翁湯。
2.肝経鬱熱による目赤腫痛、翳障(視力障害)証に用いる。
本品は清肝明目できる。
常に黄連、竹葉と用いる。
あるいは単用の煎汁で洗顔できる。 - 参考
- Fraxinus rhynchophylla の画像
Fraxinus bungeana の画像
Fraxinus paxiana の画像