白頭翁(はくとうおう)
日本翁草
- 分類
- 清熱凉血薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 白頭翁
- 基原
- キンポウゲ科 Ranunculaceae のヒロハオキナグサ Pulsatilla chinensis REGEL の根。
異物同名品が多い生薬で、キンポウゲ科以外にもキク科やバラ科植物に由来するものがあり、使用には注意が必要。 - 性味
- 苦/寒
- 帰経
- 大腸
- 効能
- 清熱、解毒、涼血
湿熱瀉痢、熱毒瀉痢による発熱、腹痛、膿血便、裏急後重などの証に用いる。
本品は治痢要薬である。
黄連、黄柏、秦皮などを配伍すると、凉血解毒治痢の効能がもっとも顕著である。例:白頭翁湯。
このほか、柴胡、黄芩、檳榔を配伍し、温瘧の証に用いる。 - 参考
- Pulsatilla chinensis の画像