荸薺(ぼっせい)
- 分類
- 清化熱痰薬
- 出典
- −
- 処方用名
- 荸薺、地栗
- 基原
- カヤツリグサ科 Cyperaceae のハリイ属植物のオオクログワイ Eleocharis tuberosa(Roxb.) Roem. et Schult. またはその近縁品種の塊茎
- 性味
- 甘/微寒
- 帰経
- 肺、胃、大腸
- 効能
- 清熱化痰、清肺胃熱、生津潤燥、明目退翳
1.清熱化痰 痰熱塞滞の咳嗽や痰核、瘰癧に、海蜇皮などと用いる。例:雪羹湯
2.清肺胃熱、生津潤燥 熱病傷津の口渇、便秘に、芦根汁、藕汁、梨汁などと用いる。例:五汁飲
3.明目退翳 眼の充血、腫脹、疼痛や角膜混濁(翳障)に、単味の粉末を点眼する。 - コメント
- 黒クワイといっても、おせちの煮しめに入っているクワイとはちと違います。
中華料理で五目炒めや五目そばの中に入っているシャリシャリした梨のような触感のものを食べたことはありませんか?
そう、それです。
薬膳では、有名な五汁飲の材料です。
芦の根、蓮、梨、新鮮な麦門冬とこの黒くわいを使ったものが、本来の五汁飲です。 - 参考
- Eleocharis tuberosa の画像