天竺黄(てんじくおう)
- 分類
- 清化熱痰薬
- 出典
- 開宝本草
- 処方用名
- 天竺黄、竺黄、天竹黄
- 基原
- イネ科 Gramineae のホウライチク属植物 Bambusa textilis MCCLURE などに寄生する竹黄蜂により竹竿に穴があき、その傷から病的に竹幹内に流出した液体が節間の中で乾燥して固まった塊状物質。
現在では人工的に竹桿を化熱して、節間内に竹瀝を出させ、自然に凝固したものを取り出して天竺黄として流通させていることが多い - 性味
- 甘/寒
- 帰経
- 心、肝
- 効能
- 清熱豁痰、涼心定驚
痰熱による痙攣、卒中(中風痰壅)などの症に用いる。
天竺黄には清化痰熱、清心定驚の効能があるので、よく胆南星、朱砂、白僵蚕など清化熱痰、定驚清心の薬を配合して痰熱痙攣に用いられる。 - 参考
- Bambusa textilis の画像