海藻(かいそう)
- 分類
- 清化熱痰薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 海藻、淡海藻
- 基原
- ホンダワラ科 Sargassaceae の Sargassum fusiforme SETCH. その他同属植物の全藻
- 性味
- 鹹/寒
- 帰経
- 肝、胃、腎
- 効能
- 消痰軟堅、利水
1.癥瘕、瘰癧などの証に用いる。
海藻に消痰軟堅散結の作用があるので、瘰瘤を治療するときに、昆布、貝母、青皮などを配合する。例:海藻玉壺湯。
瘰癧を治療するときに、夏枯草、連翹、玄参を配合する。例:消瘰癧丸。
睾丸腫大の治療にも用いることができる。
2.浮腫などに用いる。
利尿薬を配合して、利水退腫の治療に用いられる。 - 注意
- 甘草との配合は禁忌。
- コメント
- ワカメも昆布も軟堅作用を持っているので、癌の予防や癌の食事としては最適です。
高橋楊子先生は、「癌の予防も食事も、海藻類とキノコ類が良いです」と、おっしゃっていましたっけ。 - 参考
- Sargassum fusiforme の画像