草根木皮みな薬
 

薬膳や中医学を勉強している方、
知りたい方に送る薬膳や中医学情報

飴糖(いとう)

麦芽糖
分類
補気薬
出典
名医別録
処方用名
膠飴、飴糖
基原
糯米粉、粳米粉、小麦粉などに麦芽を加えて加工精製した飴糖(アメ)
性味
甘/温
帰経
脾、肺、胃
効能
補脾益気、緩急止痛、潤肺止咳
1.疲労しすぎたことで生じた脾虚、気短無力、食欲不振などに適する。
飴糖には補脾益気の効果があり、桂枝白芍炙甘草などを配伍する小建中湯は効果がある。
2.虚寒の腹痛、喜按、喜温、食べると痛みが減るなどの虚寒に用いる。
飴糖には補虚緩急止痛の作用があるので、小建中湯は虚寒の腹痛にも有効な方剤である。
飴糖に花椒乾姜人参を配伍した大建中湯は虚寒の胸腹の激痛に治療効果がある。
3.肺虚による乾咳、無痰、気短、喘息などに用いる。
飴糖には補虚潤肺止咳の作用があり、単独で使用するか、杏仁百部などの止咳平喘薬と一緒に使用する。
また民間では、稲ののぎや魚の骨を食べてしまったときに飴糖を頻回に食べると、胃腸の保護や稲ののぎや魚の骨の排出の助けになるとされている。
注意
飴糖は甘いので、湿熱、腹部の膨満を生じやすいので、湿熱内鬱、?腹膨満、嘔吐、痰熱、咳嗽、小児消化不良などには使用しない方がよい。
コメント
焼き豚を作るのに麦芽糖が必要になって購入しました。
潤肺止咳の効能を持っているので、秋の乾燥した季節に良いですね。