甘松(かんしょう)
- 分類
- 行気薬
- 出典
- 開宝本草
- 処方用名
- 甘松、甘松香
- 基原
- ミナエシ科 Valerianaceae の Nardostachys chinensis BATAL. の根茎
- 性味
- 辛、甘/温
- 帰経
- 脾、胃
- 効能
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行気止痛、開胃醒脾
思慮傷脾、あるいは肝鬱気滞による胸苦しい、腹部膨満感、食欲不振、胃痛などの証候に使用する。
木香、香櫞皮などを配伍する。
このほか『普済方』に記載されている甘松湯は甘松と荷葉、藁本を配伍するものである。
それを煎じて足を洗うと、脚気に効き、湿を収斂して毒をぬくことができる。 - 参考
- Nardostachys chinensis の画像