沙羅子(しゃらし)
- 分類
- 行気薬
- 出典
- 本草綱目
- 処方用名
- 蘇羅子、開心果
- 基原
- トチノキ科 Anesculus Sinensis 七葉樹 Aesculus chinensis Bge. あるいは天師栗 A.silsonii Rehd. の果実。砕いて使う
- 性味
- 甘/温
- 帰経
- 肝、胃
- 効能
- 疏肝理気、寛中和胃
肝胃気滞による胸苦、脇痛、胃痛、腹部膨満感および女性の生理が来る前の乳房脹痛などの証候に使用する。
肝胃不和の証候には、よく八月札、仏手などを配伍して用い、生理が来る前の乳房脹痛には、路路通、香附子、鬱金などを配伍して使用する。
このほか文献の記載によると、沙羅子は殺虫作用があり、小児の消化不良、下痢にも効き、さらに研究する価値がある。 - 参考
- Aesculus chinensis の画像