八月札(はちげつさつ)
- 分類
- 行気薬
- 出典
- 本草拾遺
- 処方用名
- 八月札
- 基原
- アケビ科 Lardizabalaceae 木通 Akebia quinata(Thunb.)Decne.三葉木通 A.trifoliata(Thunb.)Koidz. 白木通 a.trifoliata(Thunb.)Koidz. var. australis(Diels)Rehd. の果実である。
- 性味
- 苦/平
- 帰経
- 肝、胃
- 効能
- 疏肝理気、散結
肝鬱気滞による脇痛、肝胃気痛および脱腸痛(疝気痛)などの証候に使用する。
よく香附子、枳殻、川楝子、延胡索などを配伍して使用する。
八月札はまた結核性頚部リンパ節炎にも用い、よく昆布、浙貝母、牡蠣、天葵子などを配伍して使用する。
ここ数年来、臨床で乳房癌と消化器系の腫痛によく用いられ、その理気散結の効能が利用されている。
このほか利尿作用もあり、排尿困難、排尿痛などの証候に、利尿薬を配伍して使用することができる。 - 参考
- Akebia quinata の画像
Akebia trifoliata の画像