檀香(だんこう)
- 分類
- 行気薬
- 出典
- 名医別録
- 処方用名
- 檀香、白檀香
- 基原
- ビャクダン科 Santalaceae のビャクダン Santalum album L. の木質心材
- 性味
- 辛/温
- 帰経
- 脾、胃、肺
- 効能
- 理気調中、散寒止痛
寒凝気滞による胸部や腹部の疼痛および胃寒による疼痛、清水を嘔吐する症候に使用する。
檀香の性は温で、虚寒することができ、味は辛で、行散することができるので、寛胸、行気、止痛の効能を持つわけである。
その気は芳香であるので、中焦を調え、胃を和らげる効能もある。
よく砂仁、白豆蔲、烏薬を配合して使用する。
そのほか、ここ数年来、臨床に檀香はよく気滞血瘀のある冠状動脈硬化性心臓病で蓽撥、延胡索、細辛などと配伍する。例:寛胸丸。
胸心痛を緩解するのに一定の効果がある。 - 参考
- Santalum album の画像