玫塊花(まいかいか)
- 分類
- 行気薬
- 出典
- 食物本草
- 処方用名
- 玫塊花
- 基原
- バラ科 Rosaceae のマイカイ Rosa rugosa Thunb. var. pleva REG. の花蕾
- 性味
- 甘、微苦/温
- 帰経
- 肝、脾
- 効能
- 行気解鬱、和血散瘀
1.肝胃不和による脇痛、上腹部のつかえ、脹って痛むなどの証候に使用する。
玫塊花は行気解鬱、疏肝和胃の作用があり、仏手、香附、鬱金などを配合して使用できる。
2.生理不順、生理が来る前の乳房脹痛および損傷瘀痛などの証候に使用する。
玫塊花は、疏肝理気の作用があるだけではなく、和血散瘀の効能も持つ。
生理不順には、当帰、川芎、白芍、沢瀉などを配合し、損傷瘀痛には鶏血藤、延胡索、赤芍などを配伍して使用する。 - コメント
- ロサ・ルゴサ(ハマナス)の花のつぼみが玫塊花です。
バラの花をお茶にするというと、紅茶とともにいただくハーブティーのイメージがあり、台湾でみかけたときは、なぜここにバラの花があるのだろうと思いました。
西洋でも、東洋でも双方で昔から飲まれていたものだったんですね。えてして、芳香のあるものは行気の効能があります。
私は、ジャスミンと黄金桂(烏龍茶)と一緒に二花飲ならぬ、三花飲もどきにして飲むのが好きです。
黄金桂からきんもくせいの香りもして、三つの花の香りを同時に嗅ぐことができ、とってもリッチな気分にさせてくれます。
龍井茶でも試しましたが、緑茶系は渋みが出てあわないような気がします。
月季花はコウシンバラ (Rosa chinensis) のつぼみ、金桜子はナニワイバラ (Rosa laevigata) の実です。
よく、ハーブティーとして売られているものは、バラの花は Rosa galica や Rosa centifolia、ローズヒップは Dog rose (Rosa canina) を使っているようです。 - 参考
- Rosa rugosa の画像