水蛭(すいてつ)
- 分類
- 活血化瘀薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 水蛭
- 基原
- ヒルド科 Hirudidae のウマビル Whitmania pigra WHITMAN、チャイロビル W. acranulata WHITMAN、チスイビル Hirudo nipponia WHITMAN などの全虫体
- 性味
- 鹹、苦/平。小毒。
- 帰経
- 肝
- 効能
- 破血逐瘀
血滞による無月経、癥瘕積聚および打撲損傷など瘀血阻滞の証候に用いる。
水蛭の破血逐瘀の力は激しい、無月経、癥瘕には、よく桃仁、三棱、蘇木などを配合し、消散瘀血の力を強める。
体質が弱いものには、益気養血薬を配合すべきで、正気を損傷するのを防ぐ。
たとえば方剤は、化瘀回生丹を使用する。
損傷による瘀血内阻、心痛、腹痛、便秘には、大黄、牽牛子を併用する。例:奪命散。
このほか、近年来、臨床には、活血化瘀薬を配合し、血小板増加症に用いる。
短時間で煎じて内服すると、一定の効果がある。
水蛭の破血効能を利用するのである。 - 参考
- Whitmania pigra の画像
Whitmania acranulata の画像
Hirudo nipponia の画像