姜黄(きょうおう)
- 分類
- 活血化瘀薬
- 出典
- 新修本草
- 処方用名
- 姜黄、片姜黄、ウコン
- 基原
- ショウガ科 Zingiberaceae のウコン Curcuma longa L. ならびにハルウコンCurcuma aromatica SALISB. の根茎を湯通しして乾燥したもの
- 性味
- 辛、苦/温
- 帰経
- 肝、脾
- 効能
- 破血行気、通経止痛
1.気滞血瘀による側胸痛、無月経による腹痛などの証候に用いる。
破血行気、通経止痛の作用があり、当帰、白芍、紅花、延胡索などを配合して使用する。
2.風湿による上腕痛に用いる。
姜黄の性味は辛散、温通で、対外では風寒を散らすことができ、体内では気血を巡らせることができる。
特に四肢の痺証に活血、利痺、止痛の作用がある。
よく羗活、海桐皮、当帰、芍薬を配合する。例:舒筋湯。
このほか、姜黄は大黄、白芷、天南星、天花粉などを配合し、粉末にして外用する。
化膿性炎症の初期の発赤腫脹に用い、姜黄の活血散瘀、消腫止痛の効能を利用するのである。例:意金黄散。 - 参考
- Curcuma longa の画像
Curcuma aromatica の画像