甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)
種類 | 調和脾胃剤 |
出典 | − |
組成 | 半夏瀉心湯の乾姜を減じ、生姜を加える。 |
用法 | 水煎服 |
効能 | 益気和胃、消痞止嘔 「傷寒中風、医反ってこれを下し、その人下利、日に数十行、穀化せず、腹中雷鳴し、心下痞鞕して満し、乾嘔し心煩し安んずるを得ず、医は心下痞を見、病尽きずと謂い、復たこれを下し、その痞ますます甚だし、これを熱結するにあらず、ただ胃中虚するをもって、客気上逆す、ゆえに鞕くせしむるなり、甘草瀉心湯これを主る」 |
病機 | 表証を誤下して邪が心下に嵌入し、痞を生じるとともに、中陽を損傷して不消化下痢、腹鳴がみられ、胃気が虚して上逆するために心窩部が硬く痞えている。 熱結と間違えて瀉下するとよけいに悪化する。 |
方意 | 炙甘草を大量に使用して、中虚を補い下痢を緩和する。 |