白通湯(はくつうとう)
種類 | 回陽救逆剤 |
組成 | 葱白4茎、乾姜3〜6g、附子6〜9g |
効能 | 通陽破陰 |
主治 | 少陰病、下痢、脈微。 |
方解 | 白通湯は、すなわち四逆湯から甘草を取り、乾姜の量を減らし、葱白を加えたものである。 主に下焦の陰盛を治すが急いで通陽破陰を必要とし、陰盛逼陽を防ぐ。 だから、辛温通陽の葱白は、乾姜、附子と合わせて通陽復脈を果たす。 しかし下痢のひどい者は陰液が必ず損傷される。 だから乾姜の燥熱を抑制するため、乾姜の量を減らして陰を保護する。 もし、下痢不止、厥逆無脈、乾嘔煩の者は、裏の陰盛、陽気が上へ絶脱していく、陰気が下へ絶脱していく危ない証候である。 だから、急いで大辛大熱の剤で通用復脈を果たす。 さらに胆汁、人尿を加えて滋陰和陽を果たすが反佐の法である。 |