亀鹿二仙膠(きろくにせんきょう)
種類 | 補陽剤 |
出典 | 医方考 |
組成 | 鹿角5kg、亀板2.5kg、枸杞子1.5kg、人参500g |
方解 | 鹿角-督脈を通して補陽 亀板-任脈を通して補陰 人参-大補元気 枸杞子-滋補腎陰 |
用法 | 煎じてから濃縮する。毎朝3gを清酒に溶かし、うすい塩水で服用 |
効能 | 填飲補精、益気壮陽 |
主治 | 腎中の陰陽両虚、任督精血不足。 全身痩弱、遺精陽痿、両目昏花、腰膝酸軟。 |
病機 | 陰損及用、用損及陰により命門の陰陽がともに虚した状態 |
方意 | 本方の証は任督両虚、陰陽精血の不足である。 だから、治療は填精補髄、益気補血、陰陽併用である。 方中の鹿角は督脈を通して陽を補う。 亀板は任脈を通して陰を補う。 陽が陰から生じる、陰が陽から生じる。 陰陽を併補したら精を生じる。 だから、亀、鹿を併用する。 二薬は異類の血肉有情の品であり、陰陽を大いに補い、気血精髄を生じる。 人参は大補元気で、枸杞子は腎陰を滋補する。 本方は諸薬を配伍し、陰陽気血を併補する方剤であり、共に填補精髄、益気壮陽を果たす。 |