黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
種類 | 清虚熱剤 |
出典 | 傷寒論 |
組成 | 黄連12g、黄芩3g、阿膠9g(沖服)、白芍6g、鶏子黄2枚(沖服) |
方解 | 君-黄連-心火直清 臣-黄芩-心火直清 佐-阿膠-補肝血、補腎精 -白芍-補肝血、補腎精 -鶏子黄-滋補心腎、交通陰虚火旺 |
用法 | 水煎服 |
効能 | 泄火育陰 |
主治 | 少陰病、これを得て二三日異常、心中煩し、臥するを得ざるもの。 本方は『温病条弁』でも用いられており、「少陰温病、真陰竭きんと欲し、壮火また熾ん」の状態に適する。 患者の化熱入裏あるいは温熱の邪の侵襲により、腎陰が消耗するとともに心火が熾盛になり、心腎不交のために焦燥、不眠を来したもので、発熱、舌紅苔黄、脈細数を呈する。 |
病機 | 表証を誤下して邪が心下に嵌入し、痞を生じるとともに、中陽を損傷して不消化下痢、腹鳴がみられ、胃気が虚して上逆するために心窩部が硬く痞えている。 熱結と間違えて瀉下するとよけいに悪化する。 |