清骨散(せいこつさん)
種類 | 清虚熱剤 |
出典 | 証台準縄 |
組成 | 銀柴胡5g、胡黄連・秦艽・鼈甲・地骨皮・青蒿・知母各3g、炙甘草2g |
方解 | 君-銀柴胡-虚労骨蒸の熱を除くが苦泄の弊はない 臣-故黄連-陰に入り虚火を退治 -知母-陰に入り虚火を退治 -地骨皮-陰に入り虚火を退治 -青蒿-除伏熱 -秦艽-除伏熱 佐-鼈甲-滋陰潜陽 使-甘草-諸薬調和 |
効能 | 清虚熱、退骨蒸 |
用法 | 水煎服 |
主治 | 陰虚内熱、虚労骨蒸。午後あるいは夜間潮熱、肢蒸心煩、咽乾寝汗、舌紅少苔、脈細数。 |
病機 | 肝腎陰虚による虚火内擾である |
方意 | 本方の主治証は、陰虚邪伏、真陰消耗による潮熱骨蒸、咽乾寝汗である。 本方の方義は、 1.内において骨蒸の熱を清すること。 2.伏熱が外に出るようにすること。 3.滋腎填陰を通して、陰虚の本を治療することである。 方中の銀柴胡は主薬で虚労骨蒸の熱を除くが苦泄の弊はない。 胡黄連、知母、地骨皮は陰に入り虚火を退治する効を果たし、骨蒸労熱を清するが補助薬である。 青蒿、秦艽はよく伏熱を除く。 上述の清熱薬と配伍し無汗骨蒸をも治療する。 鼈甲は佐薬として滋陰潜陽を果たし、諸薬を連れて陰に入り清熱する。 少量の甘草は諸薬を調和する。 全方の配伍は主に清虚熱、除骨蒸をする。 |