薏苡附子敗醤散(よくいぶしはいしょうさん)
種類 | 内癰剤 |
出典 | 金匱要略 |
組成 | 薏苡仁30g、附子6g、敗醤草15g |
方解 | 薏苡仁-利湿消腫 敗醤草-排膿破血 附子-辛熱、散寒湿、行鬱滞気 |
用法 | 煎服 |
効能 | 排毒消腫 |
主治 | 腸癰有膿、身無熱、肌膚甲錯、腹腫脹、押したら濡軟、脈数 |
方意 | 本方は寒湿瘀血互結による腸癰蓄膿を治す。 脈数は有熱を示すが発熱なしは内有癰膿の証である。 栄滞が中にあり、血燥が外に現れるので、肌膚甲錯が見られる。 気血鬱滞、腸無燥屎なので押したら濡軟である。 薏苡仁は利湿消腫をし、敗醤草と配伍して排膿破血を果たす。 さらに附子の辛熱で薏苡仁を手伝って散寒湿、行鬱滞気をする。 全方は利湿、排膿、破血消腫の作用を持ち、分湿化瘀、排膿消腫をする。 |