草根木皮みな薬
 

薬膳や中医学を勉強している方、
知りたい方に送る薬膳や中医学情報

小陥胸湯(しょうかんきょうとう)

種類 清熱化痰剤
出典 傷寒論
組成 黄連6g、半夏12g、栝楼30g
方解 君-栝楼-清熱化痰、痛胸膈の痺れ
臣-黄連-瀉熱降火
半夏-降逆消痞、心下の結を除く
用法 煎服
効能 清熱化痰、寛胸散結
主治 痰熱互結。
胸脘痞悶、押したら痛くなる。
あるいは咳痰黄稠、舌苔黄膩、脈滑数
方意 痰熱内結、気鬱不通であれば胸脘痞悶、押したら痛くなる。
治療は清熱袪痰、理気散結をする。
方中の栝楼は君薬で、清熱化痰、通胸膈の痺を治す。
黄連は臣薬で、瀉熱降火で心下の痞を除く。
半夏は降逆消痞で、心下の結を除く。
半夏と黄連は配伍して、一辛一苦、辛開苦降で、また清熱滌痰の栝楼を配伍して、散結開痞の効果がさらに増強される。
本方は特に痰熱互結、胸脘痺痛を治す良い方財である。
本方は清熱化痰、寛胸散結が得意で、熱痰咳嗽、痰稠色黄、胸膈不快の症をも治す。