橘皮竹筎湯(きっぴちくじょとう)
種類 | 降気剤 |
出典 | 金匱要略 |
組成 | 橘皮12g、竹筎12g、大棗5枚、生姜9g、甘草6g |
メモ | 胃気虚弱による胃熱呃逆を治す |
方解 | 君-橘皮-行気補遺、止呃 -竹筎-清熱安胃、止呃 臣-人参-補気扶正 -生姜-和胃止嘔 佐、使-甘草-益気和胃、薬性調和 -大棗-益気和胃、薬性調和 |
用法 | 煎服 |
効能 | 降逆止呃、益気清熱 |
主治 | 胃虚有熱、気逆不降。 呃逆あるいは乾嘔 |
方意 | 呃逆の証はほとんど胃病によるものである。 しかし、寒熱虚実の違いがある。 本方は胃虚有熱、気逆不降を治す。 胃虚には補をすべき、胃熱には清をすべき、胃気上逆は降をすべきである。 だから、清補降逆の法を用いる。 方中の橘皮は行気和胃で、止呃を果たし、竹筎は清熱安胃で止呃の効を果たす。 両者が大量に使用され、共に君薬である。 人参は補気扶正で、橘皮と合わせて行の中に補がある。 生姜は和胃止嘔で、竹筎と配伍して清の中に温があり、共に臣薬である。 甘草、大棗は人参を手伝って益気和胃しながら薬性を調和する佐使薬である。 諸薬は協力して補胃虚、清胃熱、降胃逆を果たし、かつ補で不滞、清で不寒である。 胃虚有熱の呃逆、乾嘔に最も適している。 実熱あるいは虚寒による者には適応しない。 |