草根木皮みな薬
 

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疏鑿飲子(そさくいんし)

種類 逐水剤
出典 済生方
組成 沢瀉12g、赤小豆15g、商陸6g、9g、大腹皮15g、椒目9g、木通12g、秦艽9g、檳榔子9g、茯苓皮30g、生姜皮5g
方解 商陸-瀉下逐水
檳榔-行気導水
大腹皮-行気導水
茯苓皮-利水?湿
沢瀉-利水袪湿
木通-利水袪湿
山椒-利水袪湿
赤小豆-利水袪湿
羗活-疏風発表
秦艽-疏風発表
姜-疏風発表
用法 水煎服
効能 瀉下逐水、疏風発表
主治 水湿壅盛
病機 水湿が三焦に壅滞して表裏に氾溢した状態
方意 本方は、水湿が表裏にあり、全身水腫を治療する。
水が裏に溜まり、三焦の気機が閉塞されて二便が不通になる。
そして肺に逆襲して肺気も不利になる。
だから、喘息気粗をがみられる。
治療は表裏分消の法を用いる。
商陸は瀉下逐水で、二便を通利する。
檳榔、大腹皮は行気導水である。
茯苓皮、沢瀉、木通、山椒、赤小豆は利水袪湿で、裏の水が二便から除かれる。
活、秦艽、生姜は皮膚に効き、疏風発表で、表の水が肌膚から出て行く。
諸薬は協同して疏表攻裏、内消外散で、表裏の水を速やかに除去する。