陽和湯(ようわとう)
種類 | 外瘍剤 |
出典 | 外科全生集 |
組成 | 熟地黄30g、肉桂3g、麻黄2g、鹿角膠9g、白芥子6g、姜炭2g、甘草3g | メモ | 熟知した六角ホウキョウ肉、芥子の魔王甘い |
方解 | 熟地黄-温補営血 鹿角膠-填精補随、強壮筋骨、養血 炮姜-温中有通 肉桂-温中有通 麻黄-開腠理、達表 白芥子-皮裏膜外の痰を除く 生甘草-解毒 |
用法 | 煎服 |
効能 | 温陽補血、散寒通滞 |
主治 | 陽虚寒凝による陰疽証。 貼骨疽、脱疽、流注、痰核、鶴膝風等。 患部の漫腫無頭、痠痛無熱、皮色不変、口中不渇、舌苔淡白、脈沈細等。 |
方意 | 本方は主に営血本虚、寒凝淡滞、痺が肌肉、筋骨、血脈、関節に詰まる等による陰寒証の陰疽を治す。 方中の熟地黄は温補営血である。 鹿角膠は填精補髄、強壮筋骨をし、血肉有情の薬で、熟地黄を手伝って養血をする。 寒凝痰滞は温通経脈をしないと、寒凝を除けない。 だから、炮姜、肉桂で温中有通をする。 麻黄は開腠理、達表をする。 白芥子は皮裏膜外の痰を除き、温補薬と共用して、補いながら膩滞を残さないような効を果たす。 生甘草は解毒をする。 全方は、一方では営血の不足を温補し、一方では陰凝寒痰を解散し、破陰回陽、消寒化痰を果たす。 |
注意 | 本方は紅腫熱痛の陽証の癰瘍、あるいは陰虚有熱あるいはすでに潰した陰疽等には適さない。 |