犀黄丸(さいおうがん)
種類 | 癰瘍剤 |
出典 | 外科全生集 |
組成 | 犀黄15g、麝香75g、乳香・没薬各500g、黄米飯350g |
方解 | 君-犀黄-清熱解毒、化痰散結 臣-麝香-鼠通消散、活血開壅 佐-乳香-活血袪瘀、消腫定痛 -没薬-活血袪瘀、消腫定痛 黄米飯-胃気を調養 |
用法 | 丸剤にして服用 |
効能 | 解毒消癰、化痰散結、活血袪瘀 |
主治 | 乳癌、横痃、瘰癧、痰核、流中、肺癰、小腸癰等 | 方意 | 本方は、主に火鬱、痰瘀、熱毒壅滞による諸証を治す。 普通は陽証に属する。 方中の犀黄は清熱解毒、化痰散結をし、君薬である。 麝香は竄通消散、活血閉壅をし、臣薬である。 乳香、没薬は活血袪瘀、消腫定痛をし、佐薬である。 黄米飯は胃気を調養する。 本方の証は体質強いものの瘰癧、流注でであるが、現代ではよくリンパ結炎、多発性膿腫等を治療する。 しかし、膿腫はすでに破ったもの、気血両虚のものには慎重に用いる。 |