牛蒡解肌湯(ごぼうげきとう)
種類 | 癰瘍剤 |
出典 | 瘍科心得集 |
組成 | 牛蒡子10g、薄荷6g、荊芥6g、連翹10g、山梔子10g、牡丹皮10g、石斛12g、玄参10g、夏枯草12g |
方解 | 牛蒡子-頭面風熱を辛散 薄荷-発汗解表 荊芥-発汗解表 連翹-清熱解毒、散結消癰 牡丹皮-瀉火凉血、散血 山梔子-瀉火凉血、散血 夏枯草-瀉火凉血、散血 玄参-瀉火解毒、滋陰清熱 石斛-滋陰清熱 |
用法 | 煎服 |
効能 | 疏風清熱、凉血消腫 |
主治 | 頸項痰毒、風熱牙痛、頭面風熱の表熱証を兼ねる者。 外癰の局部が焮紅腫痛、寒軽熱重、汗少口渇、小便黄、脈浮数、苔白あるいは黄。 |
方意 | 本方は風熱表証を兼ねる局部癰腫を治す。 方中の牛蒡子は頭面風熱を辛散する。 薄荷、荊芥は発汗解表する。 連翹は清熱解毒、散結消癰をする。 牡丹皮、山梔子、夏枯草は瀉火凉血、散血をする。 玄参は瀉火解毒をし、石斛と配伍して滋陰清熱を果たす。 本方は現代の臨床ではすべての風熱表証を兼ねる癰腫痰毒を治す。 癰腫があり、肝火偏狂、津陰ないし内傷の証がない場合には夏枯草、玄参、石斛を慎重に使う。 |