内補黄耆湯(ないほおうぎとう)
種類 | 外瘍剤 |
出典 | 外科発揮 |
組成 | 塩炒黄耆・麦門冬・熟地黄・人参・茯苓各10g、炙甘草、炒白芍、炒遠志・川芎・桂枝・酒当帰各5g |
方解 | 人参-補気補脾 茯苓-補気補脾 炙甘草-補気補脾 熟地黄-養血補肝 当帰-養血補肝 白芍-養血補肝 川芎-養血補肝 黄耆-益気助陽、長陽生陰 桂皮-益気助陽、長陽生陰 麦門冬-養心除煩、護陰配陽 遠志-寧心安神 |
用法 | 煎服 |
効能 | 補益気血、養陰生肌 |
主治 | 癰疽潰後の気血皆虚。 潰部が痛く、倦怠懶言、胃疲、睡眠が短い、自汗口乾、あるいは長く発熱して収まらない、脈細弱、淡苔薄 |
方意 | 本方は十全大補湯をまねして組成し、気血両虚による諸証を治す。 目的は気血両補、陰陽併調を図る。 四君子湯から白朮を除いて用い、補気補脾をする。 四物湯で、養血補肝をする。 黄耆、桂皮は益気助陽をし、長陽生陰の効を果たす。 麦門冬は養心除煩、護陰配陽をする。 遠志は寧心安神をする。 諸薬は協力して気血を充実させ、腐を除き、肌を生じ、癰瘍は治る。 |