固経丸(こけいがん)
種類 | 固漏止帯剤 |
出典 | 医学入門 |
組成 | 黄芩30g、白芍30g、亀板30g、椿根皮21g、黄柏9g、香附7.5g |
方解 | 亀板-滋陰降火、益腎 白芍-斂陰益血、柔肝 黄芩-清熱瀉火、止血 黄柏-清熱瀉火、止血 椿根皮-収渋、寒、固経止帯、燥湿清熱 香附-調気解鬱、和血 |
用法 | 丸剤にして1日1〜2回、毎回9g服用。 |
効能 | 滋陰清熱、止血固経 |
主治 | 陰虚内熱。経行不止、および崩中漏下、血色濃い、あるいは紫黒瘀塊があり、心胸煩熱、腹痛尿赤、舌紅、脈弦数。 |
方意 | 崩漏と生理過多は衝任脈の病であるが、虚実寒熱諸証の違いがある。 本方の証は陰虚火旺、兼ねて肝鬱有熱、衝任火熱による迫血妄行のものである。 治療は滋陰清熱、止血固経をする。 方中の亀板は滋陰降火で益腎の効を果たし、白芍は斂陰益血で柔肝の効を果たし、黄芩、黄柏は清熱瀉火で止血の効を果たし、椿根皮は収渋性寒、固経止帯、燥湿清熱で、香附子は調気解鬱、和血である。 諸薬は協力して陰虚を補い、火熱を清し、肝鬱を解き、これによって生理過多、崩漏は治る。 |