昇陥湯(しょうかんとう)
種類 | 補気剤 |
出典 | 医学衷中参西録 |
組成 | 黄耆18g、知母9g、柴胡5g、桔梗5g、升麻3g |
メモ | 黄耆で胸中の大気を補益し、升麻、柴胡で下陥の気を挙げる。 |
方解 | 黄耆-補肺気 桔梗-諸薬を上へ導く 升麻-挙陥昇提 柴胡-挙陥昇提 知母-苦寒、黄耆の温性を抑制 |
効能 | 益気昇陥 |
主治 | 胸中の大気下陥。 気促急短、呼吸困難、脈沈遅微弱あるいは参伍不調の証。 |
方意 | 本方は補中益気湯の昇提法に従い組成したものである。 証は胸中の大気陥である。 肺は一身の気を主とし、場所は胸にある。 肺気下陥になると気短喘息を起こす。 肺は百脈と通じ、肺気虚であれば百脈が無力になる。 だから、脈は沈遅弱を現す。 方中は黄耆を主として大いに肺気を補l、桔梗は諸薬を上へ導く。 升麻、柴胡は挙陥昇提である。 そして知母の苦寒で、黄耆の温性を抑制する。 |