挙元煎(きょげんせん)
種類 | 補気剤 |
出典 | 景岳全書 |
組成 | 人参10〜20g、炙黄耆10〜20g、炙甘草3〜6g、升麻4g、白朮3〜6g。 もし陽気虚寒を兼ねる場合は桂皮、附子、乾姜を適宜加えて左とする。 |
メモ | 当帰、熟地黄等の補血剤に適応せず、補気に適応する場合は本方を用いる。 |
方解 | 人参、黄耆、白朮を併用して、主に益気補脾 升麻で下陥の元気を挙げる。 気虚による血崩、血脱の亡陽重証を治す。 |
効能 | 益気昇提 |
主治 | 気虚下陥、血崩血脱、亡陽垂危等の証。 |
方意 | 補中益気湯の人参、黄耆を大量に用いて益気固脱し、白朮、炙甘草で健脾し、升麻で昇陽しており、危急状態に対して益気昇陽に重点をおいている。 補血活血の当帰、理気の陳皮などは危急に際して妨げになるので除いている。 |