小活絡丹(活絡丹)(しょうかつらくたん)
種類 | 疏散外風剤 |
出典 | 太平恵民和剤局方 |
組成 | 炮川烏・炮草烏・炮天南星・地竜・乳香・没薬各66g |
方解 | 君-川草烏頭-身熱、袪風除湿、温通経絡 臣-天南星-燥湿化痰 佐-乳香-行気活血 -没薬-行気活血 -地竜-入絡、通経活絡 使-陳酒-薬性を助ける |
用法 | 重さ約3gの蜜丸にして1日2回、毎回1丸を陳酒あるいは温かい湯とともに服用。 |
効能 | 袪風除湿、化痰通絡、活血止痛 |
主治 | 1.風寒湿邪の経絡滞留の証。 肢体筋脈の攣痛、関節屈伸不利、遊走痛。 2.中風、手足不仁、長く治せず、経絡中の湿痰死血による腰腿沈重、あるいは四肢が時に痛くなる。 |
方意 | 風寒湿邪あるいは痰湿瘀血の経絡滞留により、気血不通、営衛不暢になり、肢体攣痛、関節屈伸不利等の症を起こす。 治療は袪風湿と化痰、活血をする。 方中の川草烏頭は辛熱で、効能が袪風除湿、温通経絡で、比較的強い止痛作用を持ち、君薬である。 天南星は燥湿化痰で、経絡中の痰湿を除き、止痛作用も持ち、臣薬である。 乳香、没薬は行気活血で、経絡中の瘀血を除き、気血流暢をする。 地竜は入絡の良い薬で、通経活絡をする。 さらに陳酒で薬性を助け、諸薬を病所に着くように導き、使薬である。 諸薬は協力して風寒湿邪と痰濁、瘀血を袪除することを果たし、経絡を通暢させ、諸証は治る。 |
注意 | 本方の薬力はかなり猛烈なので体実気壮の者に適する。 陰虚有熱および妊婦には慎重に用いる。 |